愛車を守るカーポート!メリット・デメリットと選び方をプロが解説!
カーポートを設置することで得られるメリット・デメリットとは?さらに、多くの種類の中から自宅にぴったりのカーポートをどう選ぶべきでしょうか?大阪エクステリアにも、このようなご相談が多く寄せられています。お客様一人ひとりのニーズに合わせた最適なカーポート選びの視点を、プロの目線からご紹介します!
【このコラムを書いてる人】
大阪エクステリア(株)樽井造園のWEB担当、エクステリアのことは勉強中の春名
【コラムの監修をしている人】
大阪エクステリア(株)樽井造園の有資格者、鈴井・亀岡・樽井雅彦
【保有している資格】
・1級エクステリアプランナー
・1級2級造園施工管理技士
・2級建築施工管理技士
・登録エクステリア基幹技能者
・ブロック塀診断士
・増改築相談員
・被災地宅地危険度判定士
・福祉住環境コーディネーター2級
・インテリアコーディネーター
大阪エクステリアのプロスタッフがエクステリア・外構に関する知って得する情報をお伝えしています!
雨に濡れないだけじゃない!カーポートの基礎知識
「カーポートがあったら・・」暮らしの中でどのように関わってくるのでしょうか。
カーポートとは
車庫に設置する屋根のことで、部材としては柱と屋根材で構成されています。
ガレージと違うところは「壁」があるかどうかです。
天候に左右されずに車に乗り降りできるだけではなく、雨や雪・黄砂や霜からも愛車を守ってくれます。
柱の位置や屋根材に何を使用するかによって機能が違うので、この記事を見て是非カーポート選びの参考にしていただければと思います。
カーポートを設置する6つのメリット!
カーポートには、車を停めるだけではないたくさんのメリットがあります。以下の6つのポイントで、カーポートがどれほど便利かを詳しくご紹介します!
①天候に左右されずに車に乗り降りができる
②花粉・黄砂から愛車を守る
③霜から愛車を守る
④紫外線による愛車の劣化を予防
⑤家の外壁につけられない後付けの「ライト」や「カメラ」の設置
⑥「駐車スペース」以外の使い道
①天候に左右されずに車に乗り降りができる
雨の日や寒い冬の朝、屋根のない駐車スペースだと乗り降りが大変ですよね。カーポートがあれば、雨や雪から守られた空間で車に乗り降りできるので、傘も必要ありません。
特にお子さまのいるご家庭では、チャイルドシートを装着する間、パパ・ママの背中が濡れてしまう・・なんてこともありません。
このコラムを書いている私自身にも子どもがいますが、雨の日の屋根のない駐車場での子どもの乗せ降ろしは一苦労でした。荷物の載せ降ろしの際もカーポートがあれば良いなと思う場面は多々あります。
②花粉・黄砂から愛車を守る
春の花粉や黄砂で愛車が汚れるのはつらいもの。カーポートがあれば、これらの厄介な付着物を防ぎやすくなり、ボディの保護にも役立ちます。愛車がきれいな状態を長く保てるのは大きな魅力です!
③霜から愛車を守る
冬の晴れた朝、車のフロントガラスが霜で真っ白になり、出発前に手間がかかった経験はありませんか?霜ができる原因は「放射冷却」という自然現象です。夜間に地球が熱を放出し、特に雲がなく風のない夜は地面近くの温度が大きく下がります。この結果、冷えた車に空気中の水分が付着して霜になります。一方、曇りの日や風の強い日は放射冷却が弱まり、霜がつきにくくなります。
そんな霜の悩みを解消するのがカーポートです。屋根が放射冷却を抑えることで、車への霜の付着を防ぎます。冬の朝の手間を減らしたい方に、カーポートの設置はおすすめです!
④紫外線による愛車の劣化を予防
大切な愛車を紫外線から守りたいけれど、家の外観が暗くなるのは避けたい…。そんなお悩みをお持ちの方には「ポリカーボネート板」がおすすめです。この透明な屋根材は、紫外線をしっかりカットしつつ明るさを確保できます。一方、明るさを重視しない場合は、アルミ形材や折板屋根、内天井パネル付きのカーポートを選べば、紫外線だけでなく熱線も完全に遮断可能です。これにより、車内の温度上昇も軽減できます。
ポリカーボネート板を採用して日中の明るさを確保しても、夜間は暗くなることがあります。夜間の安全性を高めるため、ダウンライトなどの照明器具を設置するのもおすすめです。暗さが原因で車を傷つけたりするトラブルを防ぐためにも、カーポート周りの照明はしっかりと準備しましょう。各メーカーから豊富な種類の照明が提供されているので、お好みのデザインを見つけられるはずです。
⑤家の外壁につけられない後付けの「ライト」や「カメラ」の設置
家を建てたときは必要ないと思っていた「ライト」や「防犯カメラ」を、後から設置したくなることもありますよね。とはいえ、家の外壁に穴を開けるのは抵抗があるし、外壁保証が外れてしまうリスクもあります。
そんなとき、カーポートが便利です!カーポートには、ダウンライトやラインライトといった照明を取り付けられるオプションがあります。照明の電源を利用して防犯カメラを一緒に設置する事も可能です。
最近では、手頃な価格で高性能な防犯カメラが登場しており、設置する家庭が増加中です。中には、オンラインで声をかけられる機能が付いた便利な防犯カメラもあります。カーポートを活用すれば、後からの設置もスマートに行えますよ!
⑥「駐車スペース」以外の使い道
「カーポート」なので車を置く「駐車スペース」なのですが、
「屋根があるエクステリア」として見れば、使い道はさらに広がります!
例えば:
・2台用・3台用カーポートにすればサイクルポートとしても使える
・熱線をカットできる屋根材にすればお子さまの夏場の水遊びにも
・日曜大工やバイクのお手入れなど趣味の空間
・雨の日の洗濯物干し場として活用
・BBQやちょっとしたアウトドア空間
カーポートを設置することで、快適で多機能なスペースが誕生します。あなたの暮らしに合わせた最適なカーポートの選び方をぜひ考えてみてください!
カーポートのデメリットとその解決策
カーポートは便利で快適な空間を作り出しますが、設置するにあたって気になる点もあります。ここでは、よくあるデメリットとその解決策をわかりやすくまとめてみました。これらのポイントを知って、さらに自分にぴったりなカーポートを選びましょう!
①柱が邪魔
カーポートは柱と屋根で構成されていますが、これが以前オープンだった駐車スペースに設置されると、柱が邪魔に感じることがあります。特にスライドドアではないSUVやセダンでは、お子さまがドアを勢いよく開けた際に柱にぶつかることも。
カーポートの柱は、基本的にはドアの当たりにくい場所に設計されていますが
画像のように耐雪仕様であれば柱が増えたり、停める場所によって当たる可能性はゼロではありません。
⇒柱が邪魔な時の解決策
- 「片支持」タイプを選べば、両支持タイプと比較すると柱の数が2~3本に減り、開放感が増します。片方の柱が無いだけでも、スペースが広く感じられますよ!
- 「後方支持」タイプなら、車の両サイドに柱が来ないので、圧迫感がなくなり、より自由に使えます。ただし、計画時にスペースの確保が必要で、少し価格もお高めですが、使い勝手は抜群です!
②圧迫感が出る
カーポートを設置することで、以前は開放的だった場所に屋根と柱が加わるため、圧迫感を感じることもあります。
⇒圧迫感が出る時の解決策
カーポートの柱の高さや屋根の高さをオプションで調整できる商品も増えているので、高さを上げて圧迫感を軽減できます。
※あまり屋根の高さを上げてしまうと、横からの雨風の吹き込みでカーポートの下でも雨に濡れてしまうことがあるので高さに関しては程よく調整してください。
③風や積雪、雹で屋根材が壊れる
カーポートを選ぶ際、「耐風圧VO〇〇m/s」や「耐積雪強度〇〇cm」といった性能表示がありますが、想定外の災害級の風や積雪が発生すると、屋根材が破損することもあります。また、近年では春先から初夏、秋にかけて「雹(ひょう)」の被害報告も増えています。雹が車に当たれば、窓ガラスが割れたり、ボディが凹む恐れがあります。
特にポリカーボネート製の屋根材は、アルミ材や折板屋根と比べると雹などで割れるリスクが高い傾向があります。さらに、古いポリカーボネート屋根材は経年劣化により耐久性が低下しているため、破損しやすくなることがあります。
⇒風や積雪、雹で屋根材が壊れる時の解決策
屋根材だけをリフォームすることができる商品もあります。ポリカーボネートの屋根材を使用している場合、強度の高いアルミ樹脂複合板やFRP板に変更することも可能です。
④ 価格が高い
カーポートの設置には費用がかかりますが、それをデメリットと感じるか、メリットと感じるかは人それぞれです。実際、設置後の快適さを考えれば、費用以上の価値があると感じる方が多いです。
まとめ
カーポートのデメリットは解決策を見つければ大きな問題にはなりません。私自身、カーポートを設置してからは、紫外線や熱線による車の暑さが軽減され、夏場でも快適に乗れるようになりました。価格やスペースに気をつけて、自分に合ったカーポートを選ぶことで、毎日の生活がぐっと便利になりますよ!
各メーカーのタイプ別「カーポート」商品をご紹介
2024年11月1日現在
大阪エクステリアスタッフに各商品の特徴を一文でまとめてもらいました。
皆様のカーポート選びのお役に立てれば幸いです。
補足:耐風圧強度(基準風速V0)についてカーポートの「耐風圧強度」とは、製品がどれくらいの風圧に耐えられるかを、風速に換算した数値のことです。2024年からは、この表記が「基準風速V0(ブイゼロ)」に統一されました。
「基準風速」とは、その地域の過去の台風記録や風の性質をもとに、国土交通大臣が30m/sから46m/sの範囲で定めた風速のことです。たとえば「V0=34m/s 対応」と記載された製品は、基準風速が34m/s以下の地域に設置可能な強度を持つことを意味します。
今回ご紹介する際に、1台用のカーポートの耐風圧強度・耐積雪強度を記載しています。
同じ商品でも仕様により耐風圧・耐積雪強度が変わります。
ご自身の地域に対応しているか見ていただく際のご参考になれば幸いです。
出典:一般社団法人日本エクステリア工業会
ちなみに・・
大阪府ではカーポートの基準風速がVO=32~34m/sとなっております。
ここ、豊中市、箕面市、吹田市、茨木市などはVO=34m/s以上のものを採用しましょう。
出店:株式会社リクシル
【スタンダードタイプ】
一番オーソドックスで、汎用性の高いカーポートです。屋根材が主にポリカーボネート板でコスパに優れています。
リクシル
ネスカ
とにかく価格を抑えたいかたはこちら。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
ネスカ(Fタイプ)1台用 | V0=34~40m/s | 20cm~30cm | ¥268,400(+税)~ |
フーゴ
選べる3つのスタイルで様々なデザインに合わせられます。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
フーゴ(Fタイプ) 1台用 | V0=34~46m/s | 20cm~50cm | ¥295,300(+税)~ |
三協アルミ
ニューマイリッシュ
屋根の勾配を「通常」「逆」と2パターンで選べるカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
ニューマイリッシュ1台用 | V0=34~38m/s | 20cm | ¥307,100(+税)~ |
セルフィー
一般的なポリカーボネートで今までになかった
ツートンカラーが登場しました。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
セルフィー 1台用 | V0=34~40m/s | 20cm | ¥269,200(+税)~ |
スカイリードシリーズ
屋根に中桟がない新構造のカーポートです。スカイリードとスカイリードZの2タイプで、一般地域はもちろん、積雪地域にも対応しています。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
スカイリードシリーズ 1台用 | V0=34~40m/s | 20cm~150cm | ¥329,100(+税)~ |
YKK AP
エフルージュシリーズ
中桟が少なくスタイリッシュなカーポートです。
エフルージュFIRST、エフルージュで一般地域はもちろん、
積雪地域にも対応しています。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
エフルージュシリーズ 1台用 | V0=34~40m/s | 20cm~150cm | ¥284,000(+税)~ |
【デザインタイプ】
屋根材がアルミ形材のものが多く、紫外線を遮断するものが多いです。
各メーカーともにデザイン性が高く、住宅との調和もとりやすいのが特徴ですが、価格帯も上がります。
リクシル
カーポートSC
GOOD DESIGN賞を受賞した
アルミ形材屋根のスタイリッシュなカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
カーポートSC 1台用 | V0=40~46m/s | 20cm~50cm | ¥479,700(+税)~ |
Gルーフ
ファサード空間だけではなく、
外回りをプラスGシリーズで統一することができます。
ルーフタイプはカーポートだけにとらわれない用途で、
様々なニーズに対応できます。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
Gルーフ 1台用 | V0=38m/s | 20cm | ¥925,900(+税) |
三協アルミ
FⅡ
細部までこだわった高い意匠性と機能性で
住宅とも調和しやすいカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
FⅡ 1台用 | V0=34~40m/s | 20cm | ¥483,700(+税)~ |
U.スタイルアゼスト
間口~12mのフレーム・高さ~3.5mの柱で
業界最長・最大のカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
U.スタイルアゼスト1台用 | V0=38~40m/s | 20cm~50cm | ¥464,300(+税)~ |
X.スタイル (クロス.スタイル)
カースペース、アプローチ、庭空間など
それぞれの境界を越えて組み合わせることができる
新しいスタイルの商品です。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
X.スタイル(クロス.スタイル)1台用 | V0=40m/s | 20cm | ¥720,500(+税)~ |
M.シェード
唯一無二の3次元プレートトラス構造の
目を引く先進的なデザインのカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
M.シェード 1台用 | V0=34~38m/s | 20cm~50cm | ¥704,900(+税)~ |
YKK AP
プレーンルーフ
アルミ形材屋根のカーポートを
2024年11月に新発売します。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
プレーンルーフ 1台用 | V0=40m/s | 20cm | ¥475,000(+税)~ |
ルシアスカーポート
ルシアスシリーズにカーポートがラインナップされ、
住まいのスタイルに合わせた上質な
トータルコーディネートが可能になりました。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
ルシアスカーポート 1台用 | V0=40~46m/s | 25cm~50cm | ¥512,600(+税)~ |
エクスティアラルーフ
エクスティアラシリーズはファサードとの一体感を
求める方におすすめです。高級感・重厚感があります。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
エクスティアラルーフ1台用 | V0=46m/s | 30cm~50cm | ¥3,374,400(+税)~ |
【高強度タイプ】
折板屋根のカーポートで、耐風圧・耐積雪に優れています。
住んでいる地域によっては高強度タイプのカーポートを選びましょう。
リクシル
カーポートSW
高強度でシンプルなデザインの折板屋根カーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
カーポートSW 1台用 | V0=46m/s | 30~50cm | ¥523,300(+税)~ |
三協アルミ
ビームス
水平ラインが美しいフルフラットな
高強度カーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
ビームス 1台用 | V0=46m/s | 100cm | ¥836,100(+税)~ |
YKK AP
ジーポートプロ
耐積雪最大300cm、耐風圧最大V0=62m/sで、
業界トップクラスの性能を誇るカーポートです。
耐風圧 | 耐積雪 | メーカー上代価格 | |
ジーポートプロ 1台用 | V0=46~62m/s | 30cm~300cm | ¥655,400(+税)~ |
各メーカー、同じタイプのものがラインナップされています。
ご予算・デザインの折り合いのつく気に入ったものをぜひ見つけてください。
カーポートの比較まとめ
種類が多くて迷う方も多いかと思います。
タイプ別早見表をぜひご参考にしてみてください。
≪タイプ別早見表≫
コスパ重視! 【スタンダードタイプ】 | こだわりたい! 【デザインタイプ】 | 地域によって選ぼう!【高強度タイプ】 | |
屋根材 | ポリカーボネート | アルミ形材 | ガルバリウム(鉄) |
デザイン | △ | ◎ | 〇 |
UVカット | 〇 | ◎ | ◎ |
暑さ対策 | △ | ◎ | ◎ |
敷地への対応力 | ◎ | 〇 | 〇 |
コスト | ◎ | 〇 | △ |
大阪エクステリアはカーポートの施工に自信があります!
大阪北摂エリアで、カーポートの施工と言えば「大阪エクステリア」です!
カーポート単体工事のみの業者様では、ファサードデザインに大きく関わってくるカーポートと門廻りの調和などは望めません。
大阪エクステリアではカーポートのみの取り付けだとしても熟練のスタッフが、家の雰囲気や門廻りの仕様なども考慮してご提案させていただきます。
もちろん新築外構でエクステリア周り全般お任せいただければ、機能的で高意匠のデザインを提案させていただきます。
地域に根ざし、実店舗も構える当社なら、安心して工事をお任せいただけます。施工後もご満足いただけるよう、独自のアフターサービスをご用意しております。地元大阪で35年の実績を持つ大阪エクステリアに、ぜひお気軽にご相談ください。